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わたしのりれきしょ

浅沼稲次郎 私の履歴書ほか

浅沼 稲次郎

浅沼稲次郎『浅沼稲次郎 私の履歴書ほか』。同一底本的分册已合并为一书。收入:私の履歴書、浅沼稲次郎の三つの代表的演説、まあまあ居士の弁。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 46,264 字 · 91 页

青空文庫

を持って実際的の運動をやるようになった。私は労働運動の方でも、鉱夫組合の運動に興味をもって当時足尾の鉱山にはよく行ったものである。

学生時代での一番の思い出は、大正十二年五月十日だと思うが、その頃、早稲田に軍事研究団というものができた。早稲田は何といっても、自由の学園で、大隈重信侯が官僚軍閥に反抗してつくった学校であるから、ここを軍国主義化することができれば、大学の所謂学生運動全体に甚大な影響を与えることができるという立場からだと思うが、軍部のお声がかりで学校当局並びに学生の一部が参加して軍事研究団なるものをつくって、講堂で発会式を挙げた。そのころ早大内部の学生運動は、文化同盟という形で集結されておったが、その連中、軍事研究団の発会式に傍聴に出かけて猛烈なる弥次闘争を展開した。当日は名前は忘れたが第一師団長?が幕僚を従えて大勢乗り込んで、激励の辞をやったのであるが「汝らの勲章から、われわれ同胞の血がしたたる」とか「一将功成って万骨枯る」とか「早稲田を軍閥に売るな」「学生はしっかりしろ」とかと弥次って研究団の発会式も思うように行かなかった。その上に文化同盟の連中は、余勢をかって臨時学生有志大会を開いて盛んに気勢を挙げた。