轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
うかぶひこうとう
浮かぶ飛行島
海野 十三
「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1938(昭和13)年1月~12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 124,009 字 · 249 页
――ああ御覧ください、ここからも見えます」
とスミス中尉は、司令塔の小窓から下を指さした。
「なに、ここから見えるというのか」
リット少将は驚いて、司令塔から下を見おろした。
「あっ、あれか。なるほど、これは奇怪じゃ」
リット少将の眼にうつったのは、丁度探照灯で照らしだされた白い飛行甲板の上に、「○○×△」と、なんとも訳の分からない記号が書きつけてある。その記号の大きさといったら、傍へよってみると、多分十メートル平方もあろうか。それが墨くろぐろと書きつけてあるではないか。
「ふーむ」と少将はうなった。
「とにかく不穏な記号と認める。犯人を即刻捕らえろ。そやつの手には、きっとあの黒ペンキがついているにちがいない」
少将は命令を発した。スミス中尉はかしこまって、監視隊本部へ駈足で出ていった。
甲板の上の怪記号が、探照灯に照らしだされたり、そしてまたそのまわりに監視隊がぞろぞろ集ってきたりするのを、司令塔にちかい物かげから、意味ありげににやにや笑っている半裸体の東洋人があった。
それこそ先程からの大活躍を続けていた川上機関大尉であった。もちろんあの怪記号も、彼がやった仕事であった。