轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
うかぶひこうとう
浮かぶ飛行島
海野 十三
「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1938(昭和13)年1月~12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 124,009 字 · 249 页
下から見ると、その飛行甲板が大きな屋根のように見える。
飛行甲板の下は、太い数十本の組立鉄塔で支えられている。その鉄塔は水面下に没していて下はよく見えないが、話によると一本一本のその鉄塔は下に大きな鉄筋コンクリートのうきを下駄のように履いているという。つまりこの大きな建造物は、海中に宙ぶらりになっている鉄筋コンクリートのうきによって浮かんでいるのである。
しかしそのままでは、風浪に流されてしまう心配があるから、約三十条の驚くほど太い鎖と錨とでもって海底に固定されている。
そのほか、まだ出来上っていないが、波浪にゆれないように、鉄塔が水面につくところには、波浪平衡浮標というものをつけることになっているそうだし、飛行甲板の下につけることになっている専属修繕工場や住居室もでき上っていない。
それにひきかえ、鉄塔の中を上下しているエレベーターとか、これ等のものを動かす発電動力室などはすっかり完成していて、三千人の技師職工たちに手足のように使われている。
軍艦須磨と明石が横づけになったところは、この飛行島の西側であるが、そこはまだ骨ぐみだけしか出来ていないが桟橋になっていて、将来は四五万トンの大汽船を六隻ぐらいは一度に横づけできるというから、それだけでも大きさのほどが知れるであろう。