轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
なみだをもってせいぎをささえる
涙をもつて正義をささえる
金森 徳次郎
「第八回検察文化の会」1956(昭和31)年
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 19,332 字 · 38 页
だがそれにしても私の古い経験をよびおこしてみると、楽屋裏にはいろいろなものがございます。今日一般で立派な人である立派な行動者であるといわれる方方でも、他の一面においては悪代官的傾向を感じたことがございます。例えばある人をはじめから犯罪人と予断して、そしてそれに向つて突進をする。又自分の思う通りに審理が進まないときは、社会的には拷問と同じ結果を生ずるようなことをやつて、後でこれが問題になると巧みに弁明をする。法律家は弁明に巧みであるとの格言はございませんが、強いてつくればそういうことも言えるとの感じをしたことがある。こういうところから検察当局等に対しては国民の間に悪い過去の連想がある。それがために若干、制度の名誉を傷けておることはないとは言われません。しかし、時代は変つて参りました。私の知る限りにおいては、検事さんは実に立派な紳士ばかりでございます。どうして過去と現在ではこんなにも違うのであろうといつもその疑問にうたれております。どうもその理由の根底というのは一つあるらしいのでございます。今日は権力が検察官を動かすことはございません。しかし、昔は検察の大御所とでも言うべき権力の家元がございまして、暗黙のうちに睨みをきかせているというようなことが伝説されています。