轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

たきみのたび

滝見の旅

伊藤 左千夫

「日本」日本新聞社、1900(明治33)年10月26日、27日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 1,937 字 · 4 页

青空文庫

我動くところに虹も亦従いて動く。我は神となりたらん心地にてくすしくとうとくも覚ゆれど余りのすさまじさに得も留まらで復もと来し岩を攀じて登り来る。衣は雨に濡れたらんが如し。茶店にて裸なりて乾す。ここに得たる長歌短歌若干別にあり。

昼過日光町へ下り霧降の滝見に行く。途中

あかねさす西日は照れどひぐらしの鳴き蟲山に雨かゝる見ゆ

ゆくゆく一人の少女のいと艶なるに逢う。長塚しきりに恋いかなしむ。我長塚に代りて

眞玉手にしぬ杖つきて霧降の山こえなづむ少女こひしも

滝を見て日光町の旅舎に帰る。宿の女又のうねもごろにもてなすに我も心なきにしもあらず。

汗衣かわかしたゝむ君しあればかりねの宿とわがおもはなくに

廿三日小山の停車塲にて長塚と袂を分つ。長塚は郷里岡田へ帰るなり。

二荒の神のたはりし歌玉の五百玉わけて君と別れん

上野停車塲に着く。直に根岸庵を訪いて華厳の滝壺にて採りたる葉広草、戦塲が原の菖蒲の花など贈る。夜深けて家に帰る。

明治33年10月『日本』

署名   左千夫