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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
06 一九三九年(昭和十四年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 374,755 字 · 745 页
社会の状況、その生きた関係で見られた文学の潮流、その中での婦人作家のありよう、それが又再び、当時の歴史へと照りかえりつつ進んでゆく姿としてとらえられることは、何かの価値はあるでしょう。
二十五日には工合わるくて行けませんでした。二十六日もそのつづき。ユリの体も、しかし盲腸なくなって、どの位ましでしょう。この頃の出勤のつかれるのは、只時間とか何とかではないのでしょうと思います。ぐるり、どっち見ても普通人はチラホラという中にかこまれていれば、やはりくたびれかたもちがうというようなものです、二重の刺戟みたいなもので。二十五日のあとは七、九と出かけました。
冷水マサツは、やる癖になりそうです。ずっと続いて居ります。問題は初冬、晩秋ですね、きっと。そこを通ればきっとつづきましょう。それでも、ユリは真冬でも朝晩つめたい衣類、すっぽり着かえる習慣だから或はやり通せるでしょう。風邪をひかなくなれば大いに助かります。
就寝は、(ああ、又エンマ帖よ)七月四日、五日、これは例の通りの理由で一時ごろ。十五日の夜、咲枝が病院へ行くのを送ってやって、十一時半。あとは大体十時―十一時の間です。