轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

06 一九三九年(昭和十四年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 374,755 字 · 745 页

青空文庫

今は木綿の白テブクロ、やはりないものの一つとなって居りますから)くたびれがどっと体じゅうに出た気持で、いかにも目白迄まわるのが重荷でしたが、エイヤとまわって五時頃林町へかえり。

うっとりして湯をつかっていたらもうお客。咲枝の兄の夫婦。俊夫、戦地からかえってはじめてなのです、重機関銃で一ヵ年行って居りました。その人たち、私がいるの珍しいので話が弾んで十一時ごろかえったら、咲枝が「ね、百合ちゃん、もし夜なか行くようになったら、すまないが来て頂戴」というわけです。それから私は二階で一眠りしたら、咲枝がすこし亢奮した声で医者に電話かけている声で目がさめました。枕もとの時計を見たら三時。すぐ下りて行ってやったら「アーラ、よくおきてくれたこと、よくねていたらしかったのに」ともう着物着かえています、私もいそいで身仕度して千鳥の自動車(うちのは工場へやってあるので、今夜はたのむとタクシーに特約してあったの)で青山六丁目の沢崎という医者のところへゆきました。三時半と四時の間に着。それからきものかえて、咲産室に入ったのが三十分ほど後で、五時十五分前に私は「ではお二階でお待ち下さい」