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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
06 一九三九年(昭和十四年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 374,755 字 · 745 页
面白い本の話したいこと。
そう云えば、私の十日間の表あげなければいけないわね。又たまってしまうと、面倒だから。十二月分の十日。
一日 六・四〇 一一・〇〇
二日 七・〇〇 九・三〇
三日 かぜ気味で一日フラフラ、前日冷えて。
四日 七・三〇 八・三〇 又二時頃おきて朝迄。
五日 朝八時頃床に入り十一時半まで。それから面会へ。九・〇〇
六日 七・〇〇 九・四〇
七日 七・〇〇 一〇・〇〇
八日 六・四〇 九・二〇
九日 七・〇〇 一〇・〇〇
十日 七・一〇 一〇・四〇
読書は七日からですから、ホントニオ恥シイバカリ、よ。
十四日には奇妙な職業で月給百円というようなのをききました。今のかぜは、はっきりわるくもならないで、長くかかって心持わるいのね、いやね。
どうぞお大切に。きのう(十五日)栗林氏そちらへ行った筈ですが、あとで電話をかけて見ます、私は十八日に参って見ます。では呉々もお元気で。又私の手紙の頁数が殖えてしまうわ、縞の着物の細君はどうして居りますか? ではね。
十二月十九日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(はがき)〕