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おうさまのかんしんされたはなし
王さまの感心された話
小川 未明
「まなびの友」1920(大正9)年12月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 3,390 字 · 7 页
」と聞かれました。
太古のことで、星や、花や、鳥や、すべてのものに対して、人々は不思議を感じていた時代であります。だから、この王さまのお問いになったのも無理はないことでした。魔法使いは広い庭に火をたきました。そうして、空に輝く星に向かって、祈りをささげました。やがて、こうして黙っていますうちに、魔法使いは、なんでも遠い遠い、星と話をすることができるようになったのであります。
けれど、魔法使いと星の話は、もとより王さまの耳には聞こえませんでした。
「星は、どうしてできたのじゃ。」と、王さまはいわれました。
「幾千年前に、三人の姉と妹と弟と仲のいい天使がありました。この世界が作られた時分に、三人は、思い思いの姿に変わるように神さまから命ぜられたのであります。そうして、いちばん上のさびしい、口数の少ない姉が星となったのであります。」と、魔法使いは、お答えを申しあげました。
王さまは、これをお聞きになって、うなずかれました。
「しかし、ああして、毎晩、空で輝くのはなんのためじゃ。太陽のように暖かな光を送るのでもなく、また月のように夜路を照らすというほどでもない。