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おうさまのかんしんされたはなし
王さまの感心された話
小川 未明
「まなびの友」1920(大正9)年12月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 3,390 字 · 7 页
なんのために夜もすがら光るのじゃ。」と、王さまは問われました。
すると、魔法使いは、そのことを星に問いました。
星は、魔法使いを通して、なんで自分は星になったかということを、王さまに答えたのであります。
「王さま、この世の中には、みんな幸福なものばかりでありません。中には貧乏のものもたくさんいるのであります。そうして貧乏の家に生まれた子供は、夜は寒くて目をさまします。あるときはまた、仕事に出た父母が、とっくに日が暮れたけれど帰ってきません。そんなときは、さびしがって泣きます。私は、その子供の無事を祈らなければなりません。また、あるときは両親を亡くした不幸な子供があります。中には父親だけで、母親のない子供もあります。それらの子供は、夜になると目をさまして泣きます。私は、破れ家のすきまから、それらの子供をいたわってやらなければなりません。それで、私は、空の星となったのです。」と申しあげました。
この話をお聞きになると、王さまは、ほんとうに、そのやさしい心がけに感心なされました。それから星を尊まれました。
また、つぎの妹が花になり、弟が小鳥になったことを王さまに知らせますと、それをも魔法使いを通して、聞きたいと思われました。