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しろいくも
白い雲
小川 未明
「お話の木」1937(昭和12)年7月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 7,755 字 · 16 页
二
敏ちゃんも、驚いて、運動場に人がいないのに気づくと、急いで小山の後を追って、教室へ駆けつけたのです。
先生は、後れてきた二人を、じっとごらんになりましたが、黙っていらっしゃいました。敏ちゃんは、お座についたけれど、しばらく心臓がどきどきとしていました。
二
「磁石に、電気をかけると、強くなるってほんとう?」
敏ちゃんは、小山のいったことを義ちゃんにききました。義ちゃんは、敏ちゃんよりは、一年上の組です。
「ほんとうさ、電車の通ったすぐ後へ、レールに磁石をつけると、電気がかかって、強くなるのだよ。僕たち、これからいくのだが、君もいかない?」と、義ちゃんは、いいました。
「レールに、磁石をつけるの?」
日ごろ、お母さんに、電車道へいって、遊んではいけないと、堅くいいきかされているので、それが頭に浮かぶと、敏ちゃんは、どうしようかと返事に迷いました。
「すぐ、レールにつけなければ、だめなんだよ。僕たち、冒険をして、電気をかけにいくのさ。」
「武ちゃんと?」
「ああ、あまり小さいものは、危ないけど、君もいっしょにおいでよ。」と、義ちゃんは、すすめました。
もし、お母さんに知れたら、しかられると思ったが、義ちゃんが、