轻松读懂日语经典作品
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しろばなのあさがお
白花の朝顔
泉 鏡花
「週刊朝日 第二十一ノ十六号(春季特別號)」1932(昭和7)年4月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 30,880 字 · 62 页
ふんとうに。……新橋柳橋、それとも赤坂……ご同伴は。」
「…………」
「ちょっと見掛けませんね、あのくらいなのは。商売がらお恥かしいんだけれど……三千歳おいらんを素人づくりに……おっと。」
と両袖を突張って肩でおどけた。これが、さかり場の魔所のような、廂合から暗夜が覗いて、植込の影のさす姿見の前なんですが。
「芸妓にしたという素敵な玉だわ……あんなのが一人、里にいれば、里の誉れ、まあさね、私のうちへ出入りをすれば、私の内の名聞ですのよ。……境さん、貸借も、もとは味方、勘定は勘定、ものは相談、あなたとはお馴染じゃありませんか。似合ったよ、恐れ入ったよ、ものになってる、容子がね。うんねさ、だからさ、一度連込んでおいでなさいよ。早い話が……今夜、これから帰りにさ。水打った格子さきへ、あの紫が裳をぼかして、すり硝子の燈に、頸あしをくっきりと浮かして、ごらんなさい、それだけで、私のうちの估券がグッと上りまさね。
兜町の、ぱりぱりしたのが三四人、今も見物で一所ですがね。すぐ切上げてもいいんですの。ちょっと一座敷、抜け荷を売りゃ……すぐに三十と五十さ、あなた。あなたの遊興は、うわになるわ。