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めがね
眼鏡
小川 未明
「お話の木」1937(昭和12)年9月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 7,487 字 · 16 页
こう叫んで、つぎに正吉が、駆け出しました。このとき、たくさんのすずめが大騒ぎして鳴いている声が耳に入りました。小田が拾った巣をのぞくと、一羽の子すずめが入っていました。高い屋根の軒端にかかっているのが落ちたらしい。親すずめは、三人の立っている頭の上を、心配して往ったり、きたりしました。白く乾いた土の上へ飛ぶ影が落ちました。
「かわいそうだけど、あんな高いところへ、上がれないね。」
「僕、飼ってやろうかな。」と、小田が、いいました。
「ああ、そのほうがいいよ。」
「巣もいっしょに、かごの中へ入れておくといいね。」
二人は、小田に、そうすることをすすめました。いつしか、ねずみのことなど忘れてしまいました。小田は、自分の帽子の中へすずめの巣を入れて、三人は、教室へ入ると、帰るまで、どうしておくかということを相談しました。このとき、カチンといって、ドアの開く音がしたので、三人は、振り向くと、監護当番の赤い印を胸につけた、六年生が二人こちらを見守っていました。
「君たち、お教室でなにをしているの?」と、一人が、たずねました。
「なにもしていない。ちょっと用事があったんだよ。