轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ふくざわゆきち

福沢諭吉

高山 毅

ペンは剣よりも強し

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 54,555 字 · 109 页

青空文庫

諭吉は、べつにけらいなどいりませんが、藩からけらい一人ぶんの旅費がでましたので、塾のなかまに、だれか江戸へいきたいものはないかといいますと、岡本周吉と原田磊蔵という友人が、いっしょにつれていってくれともうしでましたので、三人で東海道をあるいて、江戸へむかいました。江戸についたのは、十月もおわりごろで、もう、すこしうすらさむいきせつでした。

木挽町汐留(いまの新橋のふきん)にある奥平やしきにいきますと、鉄砲洲(築地)にある中やしきの長屋をかしてくれるということでした。諭吉は岡本と二人でそこにすんで、塾をひらくことになりました。

もう一人、いっしょにきた原田は、下谷の大槻というお医者のところへいきました。

諭吉のところへは、そのうちに、オランダ語をならいに、生徒がぼつぼつやってきはじめました。中津藩の子どもばかりでなく、ほかからも入門するものがあって、十人あまりの生徒に、諭吉は、毎日オランダ語をおしえていました。

ところで、この長屋は、そのときから八十八年まえの明和八(一七七一)年に、前野良沢や杉田玄白たちが、オランダのかいぼう学(生物のからだをきりひらいて研究する学問)の本を、くしんしてやくした場所なのでした。