轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

かんがえこじき

考えこじき

小川 未明

「子供の広場」1946(昭和21)年7、8月合併号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 4,263 字 · 9 页

青空文庫

「いったい、だれに責任があるのだろうか。」と、清吉はあくまでも思ったのです。

「清ちゃん、なにしてんの? はやく、たまをおなげよ。」と、Kは、さいそくしました。

「考えていたのだよ。」

「どんなことさ? 考えたってしかたがないじゃないか。だれでも、できることは、自分でするんだよ。考えこじきの銭とらずというのだろう。」

「よし、わかった! こんどは強いたまだぞ!」と、清吉は、はじめてほがらかにさけびました。

「いいよ。」

まさに、日はくれようとしていました。そして、はるか西北の、だいだい色の空に、むらさき色をしたひとつづきの山脈が、頭をならべていました。それをみて、清吉は、写真にあった、山や谷を思い出しました。いまごろは、そこも、夕やみがせまったであろう。そして、深山の静けさをやぶって、岩にはげしくつきあたる流れが、白くあわだつであろうと思いました。

せみの声に、耳をすましながら、往来に立っていると、かえりをいそぐ人々の顔にはよろこびがあふれ、みな愉快そうでした。

そのとき、Kの、大きな声が、夕映えの空に、はずみかえって、Bや、Yと三人が、こちらへかけてきました。