轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ほどう

舗道

宮本 百合子

「婦人之友」1932(昭和7)年1~4月号(著者検挙のため未完)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 34,745 字 · 70 页

青空文庫

ミサ子は、黙ってれい子のわきについて歩いていたが内心意外な気がした。れい子は××○○会社の女事務員の中では至って地味で特色のない方だった。こんなきっぱりしたことを云うとは考えていなかったのだ。

柳はミサ子の顔をのぞき込むようにして、

「あなたも賛成?」

ときいた。

「私もいいと思うわ」

「はる子さんが、その後どんな様子か……今日とてもみんな本気になってたわね、あの調子をくずさないようにしなくちゃ駄目ね。退社とわかったら、すぐやりましょうよ、ね。お金をあつめる責任者を誰か三四人きめて……ね」

「ミサ子さん、ひと肌おぬぎなさいよ」

とれい子が笑った。

「あら……私なんか」

「御謙遜はいりません。……男の社員からだって、あつめられるだけあつめましょうよ。はる子さんは新米の社員が書式を間違えた原稿をよこしたって、ちゃんと直して打ってやるぐらいだったんだもの、まさか知らん顔しやしないわ」

有楽町で別れるとき柳はミサ子に、

「じゃいいわね、あのこと忘れないでいて下さいね」

と念を押した。

落付いているのと、技術がいいのと、どこか人をひきつけるところがあるのとで、ミサ子は××○○会社へ入った間もなくから、柳と親しくなった。