轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
わかきせいしんのせいちょうをえがくぶんがく
若き精神の成長を描く文学
宮本 百合子
「新女苑」1940(昭和15)年11月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,205 字 · 16 页
しかしながら、ここでもう一度私たちを考えさせることがある。どうしてこれ等の人間精神の記念的な作品は、主人公がどれも少年たちばかりなのだろうか、ドオデエもあのように愛らしい女性の幾人かを描いたが、プチ・ショウズの主人公は、少女ではなかった。デュガールの女性たちは「チボー家」をめぐってさまざまな性格を表現しているが、ジャックは、ほかならぬジャックであって、少女ジャンネットにおきかえることは全然不可能である。
これは何故だろう。作者にとって、自伝的な要素が多い主題であるというばかりでなく、ここにはやはり、人間精神というものの自覚において女性は大体男よりも漠然としており、精神の自主への欲望もぼんやりしているという社会的な女のありようが、おのずから反映して来ているのだと思えて、つきない感想を唆られる。
なるほど少女を主人公として、その苦悩を描いた作品はイギリスの「セーラ・クルー物語」アメリカの婦人作家ウェブスターの「あしながおじさん」(岩波文庫)などのほか、フランスではジョルジ・サンドが「愛の妖精(ファデット)」(岩波文庫)などで描いている。けれども、それらの作品と前にふれたヘッセの「車輪の下」