轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

あらほうし

荒法師

山本 周五郎

「講談雑誌」博文館、1944(昭和19)年4月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 17,734 字 · 36 页

青空文庫

まま死んでいる者もあった、片腕のない死躰、足を喪ったもの、躰首ところを異にしたものなど、形容を絶するすさまじいありさまだった、「……なむ十方の諸仏、仰ぎ願わくば愛護のおん手を垂れて」俊恵は心を凝らし念仏唱名をしながら、三人、五人と供養していった。そして十七人まで数えたときである、草摺のあとも残らず千切れた鎧を着け、鋸のように刃こぼれのした太刀を持って、湿った土の上に俯伏せに倒れていたひとりの武者の前に立ち、しずかに経文を唱えはじめると、ふいにその武者が「御坊、無用だ……」とものを云った、あまり思いがけなかったので、かれはぎょっとして息をひいた、よく見るとその武者はまだ微かに呼吸がある、かれはすばやくあたりを見まわし、人かげのないのをたしかめてからそばへすり寄った、「こなたは生きておいでだな、傷はどこだ」「いや寄るな……」武者は首を揺った、「もうながくはない、もうそのときは見えている、しかし……経文は読むに及ばないぞ」「なぜ経文は無用だと仰しゃる」「おれは……」ごくりと武者の喉が鳴った、暴い呼吸のためにしばらく言葉はとぎれたが、すぐまたけんめいのちからで続けられた、「……おれは成仏する