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「ふんしょじだい」のしゅつげん
論理とその実践――組織論から図書館像へ――
中井 正一
中井正一『論理とその実践――組織論から図書館像へ――』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「焚書時代」の出現、生まれ変った赤坂離宮、国立国会図書館について、知識と政治との遊離、地方文化運動報告、図書館法楽屋話、図書館法の成立、野に山にかかる虹の橋、民族の血管、「良書普及運動」に寄せて、機構への挑戦、巨像を彫るもの、国立国会図書館、集団文化と読書、実践について、組織としての図書館へ、地方の青年についての報告、聴衆0の講演会、図書館法ついに通過せり、図書館法と出版界、歴史の流れの中の図書館。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 57,021 字 · 120 页
「焚書時代」の出現
立法部門が自分で立法機関をもつということ、この当り前のことが、今までなかったということが、実は不思議だといえば不思議だったわけである。
しかしこの当り前のことが行なわれるために、今まで、数千年の歴史が無駄というか、たいへんないばらの路を歩みつづけてきたことを思うとき、感慨無量たらざるをえない。
中国の歴史『資治通鑑』を読んでいると、諌官なるものがいて、政治や法律を定めるとき、為政者に忠言をささげた。しかし、諌官が真に中国の民のことを思って発言すると、きまったように殺されてしまうのである。だから、諌官の方でも腹をすえて、発言するとき、冠を階の上に置いて死を覚悟の上で発言する。そして、常に果たせる哉、煮られるか、炙られるか、裂かれるか、斬られるか、獄されるか、毒を送られるかしてその生を終るのである。
知識が政治に関与する仕方は三千年の間、多くこのような姿においてであった。思えば馬鹿げたことだが、全くそうだったのである。かかることを省みながら、民衆の自ら立法し、その立法の機関と、その知識的忠言を図書館組織において整理するということを眼前に見るとき深い感慨がある。