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「ふんしょじだい」のしゅつげん
論理とその実践――組織論から図書館像へ――
中井 正一
中井正一『論理とその実践――組織論から図書館像へ――』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「焚書時代」の出現、生まれ変った赤坂離宮、国立国会図書館について、知識と政治との遊離、地方文化運動報告、図書館法楽屋話、図書館法の成立、野に山にかかる虹の橋、民族の血管、「良書普及運動」に寄せて、機構への挑戦、巨像を彫るもの、国立国会図書館、集団文化と読書、実践について、組織としての図書館へ、地方の青年についての報告、聴衆0の講演会、図書館法ついに通過せり、図書館法と出版界、歴史の流れの中の図書館。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 57,021 字 · 120 页
生まれ変った赤坂離宮
二つの足で立つようになるために、人間は二十万年もころんでは立ち、ころんでは立ちしたんだろう。そして、手が自由になったとき、どんな気持ちがしただろう。
ものをつかんで、土の上に立った人間のすがた。今はあたりまえのことだが、このあたりまえのことを、何十万年も努力した人間の勝利の記録であることを思ってみる人が、今地球上で何人いるだろう。
言葉だって同じことだ。
手が自由になり言葉を発見したから、数字もでき、物ごとの中に法則があることを見つけだし、人間の関係の中にも、法則らしいものがあることをさぐりだしたことは、実は大変なことなのだ。
五千年前から奴隷制や封建制が、つぎつぎにできて、人間がすこしまがぬけて、とんでもなくおこりっぽくなったり、おくびょうになったからって、人間を馬鹿とばかり思いこむのは早すぎる。
人間はすばらしい宇宙のただ一つの存在だ。その証拠に、言葉を語りあっている。そして、法則をさがしもとめている。
人間が人間の間の法則を、たがいにさぐりあえたら、人間と人間との争いはなくなる。
人間がけんかをするとき、人々は声をあげて言葉で争う。それがつきて、手がでるのだ。