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「ふんしょじだい」のしゅつげん

論理とその実践――組織論から図書館像へ――

中井 正一

中井正一『論理とその実践――組織論から図書館像へ――』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「焚書時代」の出現、生まれ変った赤坂離宮、国立国会図書館について、知識と政治との遊離、地方文化運動報告、図書館法楽屋話、図書館法の成立、野に山にかかる虹の橋、民族の血管、「良書普及運動」に寄せて、機構への挑戦、巨像を彫るもの、国立国会図書館、集団文化と読書、実践について、組織としての図書館へ、地方の青年についての報告、聴衆0の講演会、図書館法ついに通過せり、図書館法と出版界、歴史の流れの中の図書館。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 57,021 字 · 120 页

青空文庫

知識人の間には、それに向って羨望と嫉妬と競争が起って来るのである。全く戦国時代の一番乗り気分と少しも違わぬのである。

これで田畑を乗りまわされるだけでは、農民にとっては、只迷惑が残るのみである。今や、理論の簡単化と堅牢化、誰にも判って、しかも間違いの起らない類型化が必要となって来た。出版界も、それに留意しなければ、威張ったコケ威しはもはやきかなくなって来た。

文化遺産を万人の手に、雨が降って土を崩しながらしみ透ってゆくようにしみわたってゆかなくてはならない。そして、一度農民達に入って再び盛上って来る理論の再生産が、一九五〇年以後の理論機構とならなくてはならない。

僅か三年の広島県での文化運動の経験ではあるが、二、三人の聴講者の六カ月、七十人の八カ月の苦闘は、燃料がくすぼって眼をあけられないような期間であったが、このくすぼる間の一年が一番大切な耐えるべき時で、それはある瞬間に「ボーッ」と真っ紅に燃えつく時である。それは七百人の夏期大学となり、ついに広島県十三万人の労働文化協会となった。これは知識の表現の適応化が、機械的に、組織的に、大衆の中で流れ作業をした一つの例だと思っている。