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「ふんしょじだい」のしゅつげん
論理とその実践――組織論から図書館像へ――
中井 正一
中井正一『論理とその実践――組織論から図書館像へ――』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「焚書時代」の出現、生まれ変った赤坂離宮、国立国会図書館について、知識と政治との遊離、地方文化運動報告、図書館法楽屋話、図書館法の成立、野に山にかかる虹の橋、民族の血管、「良書普及運動」に寄せて、機構への挑戦、巨像を彫るもの、国立国会図書館、集団文化と読書、実践について、組織としての図書館へ、地方の青年についての報告、聴衆0の講演会、図書館法ついに通過せり、図書館法と出版界、歴史の流れの中の図書館。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 57,021 字 · 120 页
米国の国会図書館の機構は、正に知識が組織機構の形で政治に奉仕する実験をしている。全アメリカの図書館の総合カタログをあつめ、蔵書七〇〇万冊、一、五〇〇万点にのぼる自筆文書・地図・楽譜その他の資料、館員一、五〇〇名の機構をもって、政治に奉仕しようとしている。それは民主主義が何であるかをたしかめようとしている巨大な実験である。この機構を貫いてアメリカ全知識機構が政治に奉仕しようとしているともいえるのである。
省みれば、幾世紀かにわたって政治よりの遊離に嘆いた知識人達は、いつの日にか、かかる組織的政治機構ができるかと夢みたことであろう。民衆が民衆自身でつくる法律を、議会の組織の中で自分達知識人の助けによって作りあげる日をいかに夢みたであろうか。美事に整理された調査資料が個人的記憶にかわり、熱心な委員会が個人的思惟にかわり、協力精神に充ちた組織が個人的健康にかわって、巨大なる組織的知識人として、政治そのものに密着する日を私達もまた思わずにはいられないのである。