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「ふんしょじだい」のしゅつげん

論理とその実践――組織論から図書館像へ――

中井 正一

中井正一『論理とその実践――組織論から図書館像へ――』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「焚書時代」の出現、生まれ変った赤坂離宮、国立国会図書館について、知識と政治との遊離、地方文化運動報告、図書館法楽屋話、図書館法の成立、野に山にかかる虹の橋、民族の血管、「良書普及運動」に寄せて、機構への挑戦、巨像を彫るもの、国立国会図書館、集団文化と読書、実践について、組織としての図書館へ、地方の青年についての報告、聴衆0の講演会、図書館法ついに通過せり、図書館法と出版界、歴史の流れの中の図書館。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 57,021 字 · 120 页

青空文庫

教育こそは、大いなる現実の世界改革なのである。現実の営みが二十年後の世界を変えつつあるのである。その意味で、村々に図書館が出来て、そこで、自分が読みたいと思うこころに、よい本を差し出してやることが出来ることは、容易ならざる大いなる政治の、基礎構造でもあるのである。私達は、まず法案をかかるかたちで成立させて、更に全館界の運動の力によって、より完全な法案を次から次に国会に上程して、村々の少年少女の上によい本を雨のように降らしてやらなければならない。そのためには公共図書館といわず、学校図書館といわず、打って一丸となって、よい本を書店がつくるように協力してやらなくてはならない。また図書館同志の技術の向上に応援しなければならない。

ここでも、いつもありがちな自分だけよければよいという考え方は、何にもならず、かえって自分もまた駄目になってしまうことになるのである。宇治川の先陣のような、「抜駆けようというこころ」は、今の文化では色あせた鎧である。にもかかわらず、至るところに残っている悲しい日本の現実である。

図書館法はこのこころに禍いされ、汚されてはならない。