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「ふんしょじだい」のしゅつげん
論理とその実践――組織論から図書館像へ――
中井 正一
中井正一『論理とその実践――組織論から図書館像へ――』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「焚書時代」の出現、生まれ変った赤坂離宮、国立国会図書館について、知識と政治との遊離、地方文化運動報告、図書館法楽屋話、図書館法の成立、野に山にかかる虹の橋、民族の血管、「良書普及運動」に寄せて、機構への挑戦、巨像を彫るもの、国立国会図書館、集団文化と読書、実践について、組織としての図書館へ、地方の青年についての報告、聴衆0の講演会、図書館法ついに通過せり、図書館法と出版界、歴史の流れの中の図書館。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 57,021 字 · 120 页
機構への挑戦
私はこの半年間にこんな経験をした。
私は大きな組織と機関に属する者としてものの考え方が、場所とかスペースの考え方では割切れない、新たな考え方「働き」或いは「機能」(ファンクション)でもって解かなければ、解釈のつかない問題にぶっつかった。そのことについて一つの報告を試みよう。
国会図書館には支部図書館という一つの機構があって、それはアメリカの国会図書館にもないところの、新しい機構である。それは各省と司法部等各官庁の図書館を、支部図書館と名づけて、国会図書館を中心として、一グループの図書館群を構成する機構である。この支部図書館がいよいよ出来上る時、過半数の人々はまことにその前途を危ぶんだのである。
何故ならば、官庁には官庁独特のセクト主義があって、横の連絡をつけることはいうべくして現実には空想に近いものであると人々は思ったのである。
このプランに夢をえがく者をもって、人は官僚を未だ知らざる人として、秘かに危ぶんだのであった。私もまた、それには深い不安の思いをもった一人であったが、私は敢えてこのプランをもって、丹那トンネルの工事になぞらえたのである。