轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

まずしきひとびとのむれ

貧しき人々の群

宮本 百合子

「中央公論」1916(大正5)年9月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 59,959 字 · 118 页

青空文庫

「一体(いってえ)なあ新さん。お前(めえ)はあげえなおふくろー神様か仏様あみたえに思ってんが、第一(でえいち)のまちげえだぞ。お前のおっかにしろ、どいつのおふくろにしろ皆女子さ。どこの世界(せけえ)だて女子にちげえはねえだ。悪(われ)えこったってすらあな。邪魔んなりゃお前をぼん出そうともすらあな!」

「そらそうだべ。けんどあげえなこって親子喧嘩しちゃ、親父(ちゃん)にすまねえ。俺らせえ黙ってりゃすむこんだかんなあ。俺らそげなことをする気はねえ」

「だからお前は仏性(ほとけしょう)よ、めったにねえ生れつきだんなあ。死んだ親父(ちゃん)の云った通りのことー云ってんぞ」

「そいから見りゃお前は、極道者(ごくどうもん)だんなあ、一升」

傍から甚助が口を入れた。

「ほんによ。こげえな極道者の行く先あ大方定ってら」

「お前等今頃んなって、そげえなことほざくんか? のれえなあ。見ろ、俺らのそばにゃもうちゃんと地獄がひっついてら。ほかへ行ぎようもねえじゃねえかあ!」

と一升は、自分のそばに坐って漬物を食おうとしている酌婦上りの女房をさした。

「ハハハハハハ。ハハハハハハ」

「好(え)え気になって、ほざいてけつかんから恐ろしいや」