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あかいガラスのきゅうでん

赤いガラスの宮殿

小川 未明

「赤い鳥」1929(昭和4)年1月

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 4,930 字 · 10 页

青空文庫

平三は、壁のきわにそれをならべて、死んだ子供の顔を思い出していたのであります。

村の子供たちは、平三の留守の間に、小屋の中へ入ってきました。そして、彼が大事にしているおもちゃを外へ持ち出して、いつのまにか、どこへかなくしてしまったのもありました。

「また、いたずら子が、留守にはいって、大事にしているおもちゃをどこかへ持ち出してしまったな。」と、帰ってきた平三は、ひとりでどなり声を出して、家の外へ出て、どこかに落ちていないかとおもちゃをさがしました。

もはや、夕闇は、路の上にせまってきて、あたりのものが、はっきりとわかりません。彼は悲しくなって、おもちゃを持っていた、死んだ坊やにすまないことをしたような気がして、涙ぐみましたが、また考えてみると、同じような子供が、どこかへ持っていって遊んだのなら、けっして、罪にもならないと思ったりしたのです。

木の葉の落ちる秋となり、そして、やがて冬がきました。

雪は、ちらちらと降りはじめました。田や畠に、餌がなくなると、からすは、ひもじいとみえて、カアカア鳴いて、人家のある方へ飛んできました。

「こんな雪の日には、困るのは、だれも同じこった。