轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
のうそん
農村
宮本 百合子
「多喜二と百合子 七号~十三号」多喜二・百合子研究会、1954(昭和29)年12月~1955(昭和30)年12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 49,223 字 · 97 页
遠慮もなく入って行く婆の後から、自分も中に入って、今まであすこで見て居たより、もっとひどい様子にびっくりした。
さっきは満足な畳だと思って見たのは「薄縁」とも「畳」ともつかないもので「わら」の床のある処もあり、ない処もある非常にでこぼこした見るから哀れなもので、畳ばかりではなく床までベコベコになって居た。
婆は一番年上の男の子に、
「父は?
母は?
と云ってききながら上り框に腰をかけて炉のほだで煙草を吸ったりした。
一人の子の前がはだけて膝っ子僧が出て居るのを祖母がしてやる様に、しずかに可愛がって居るらしくなおしてやりながら、
「お前さま、今まで、こんなむさい家は見なすった事がなかっぺい。
と云って大きな声で笑った。
私の見なれない着物の着振り、歩きつきに子供等は余程変な気持になったと見えて、誰一人口を利くものがなくて、只じろじろと私ばかりを見て居る。
それをわきで見ながら婆さんは、
「ひよろしがって居ますんだ(恥かしがって居るのだ)。
と云う。
私は、田舎の子の眼に見つめられる事にはなれっ子になって居たので格別間が悪とも思わなかった。
「父さんや、母さんは?