轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しぜんかいのきょぎ
進化と人生(下)
丘 浅次郎
丘浅次郎『進化と人生(下)』。同一底本的分册已合并为一书。收入:自然界の虚偽、進化論と衛生、動物の私有財産、民種改善学の実際価値、我らの哲学。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 55,568 字 · 109 页
の財産に加え、後者はただ無益な労働をしたのみで毫も獲るところのなかるべきは当然である。また一匹のモグラが終日働いて蚯蚓を捕えて歩く間に、他の一匹がなまけて巣の内に寝ていたならば、この二者の間には、収入に多大の差異の生ずるはもちろんのことである。また一匹のモグラが左に向うて穴をうがち偶然多数の蚯蚓を掘り当てたに反し、他の一匹は右に向うて穴をうがったために不幸にもついに一匹の蚯蚓にも出あわぬというごとき場合も往々あろう。かくのごとく動物の私有財産なるものは、各自生来の体質の優劣によっても、また各自日々の勤惰によっても、また偶然の運不運によっても、不平等ならざるべからざる理由は明白である。人間もこの規則に漏れず、体質のすぐれた者、勤勉なる者、運のよき者が、体質の劣った者、怠惰なる者、運の悪き者に比していっそう多くの財産を蓄積し使用すべきはもとより理の当然で、万人が万人ことごとく財産を平等にするというごときは、とうていできぬことである。世の中には不平等な私有財産の制を全く廃して財産をすべて共有とし、頭割りだけずつ平均にこれを使用することを理想としている人もあるが、これは現実の世には行なわるべからざる一種の夢に過ぎぬ。