轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

じゃしゅうもん

邪宗門

芥川 竜之介

「東京日日新聞」1918(大正7)年10~12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 40,184 字 · 79 页

青空文庫

「さらば御命を申受けようず。」と罵ったと申すではございませんか。

十四

しかしあの飽くまでも、物に御騒ぎにならない若殿様は、すぐに勇気を御取り直しになって、悠々と扇を御弄びなさりながら、

「待て。待て。予の命が欲しくば、次第によって呉れてやらぬものでもない。が、その方どもは、何でそのようなものを欲しがるのじゃ。」と、まるで人事のように御尋ねになりました。すると頭立った盗人は、白刃を益御胸へ近づけて、

「中御門の少納言殿は、誰故の御最期じゃ。」

「予は誰やら知らぬ。が、予でない事だけは、しかとした証もある。」

「殿か、殿の父君か。いずれにしても、殿は仇の一味じゃ。」

頭立った一人がこう申しますと、残りの盗人どもも覆面の下で、

「そうじゃ。仇の一味じゃ。」と、声々に罵り交しました。中にもあの平太夫は歯噛みをして、車の中を獣のように覗きこみながら、太刀で若殿様の御顔を指さしますと、

「さかしらは御無用じゃよ。それよりは十念なと御称え申されい。」と、嘲笑うような声で申したそうでございます。

が、若殿様は相不変落ち着き払って、御胸の先の白刃も見えないように、