轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

江戸川乱歩『鉄塔の怪人/海底の魔術師』。同一底本的分册已合并为一书。收入:鉄塔の怪人、海底の魔術師。

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 160,770 字 · 322 页

青空文庫

小林少年の目にもとまらぬはやわざに、さすがの悪人も、「あっ。」とさけんで、おもわず両手で顔をおさえましたが、もう、まにあいません。こんどは、小林君のほうが笑うばんでした。

「アハハハ……、カブトムシ大王っていうのは、きみのことだったのか。それにしても、まずい変装だね。変装の名人にも、にあわないじゃないか。」

「なに、変装の名人だと?」

老人にばけていた首領は、なぜか、ギョッとしたように、ききかえしました。

「明智先生には、はじめからわかっていたんだよ。ただ、いわなかっただけさ……。」

「なんだと……。」

小林少年は、また、さもゆかいそうに、笑いました。そして、あいての顔を、まっ正面から指さしながら、

「怪人二十面相! それとも、四十面相とよんだほうが、お気にめすのかい。……こんなきちがいみたいなまねをして、世間をさわがせるやつが、二十面相のほかにあるものか。いくら変装したって、そのやりくちで、すぐにわかっちゃうよ。ハハハ……、こんどもきみのまけだったね。きみのねらいは、いつも明智先生だ。世間をさわがせておいて、明智先生がどうすることもできないのを見て、手をたたいて笑いたいのだ。