轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ぎんのつえ

銀のつえ

小川 未明

「童話」1924(大正13)年11月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,721 字 · 8 页

青空文庫

「おまえの兄さんだ。」と、おじいさんは、いいました。

彼は、びっくりしてしまいました。どうして、なにもかもわずかなうちに変わってしまったのだろう?

「妹は、どうしたろうか。」と、彼は、いいました。

「いま、つれていってやる――黙って、ついてこい。」と、おじいさんは、先になって歩きました。そして、いろいろの巷を通って、ある家の前にきました。

「あすこにすわっているのが、おまえの妹だ。」と、おじいさんは、いいました。

そこには、顔に小じわの寄った女がすわって、針仕事をしていました。子供が二人ばかりそばで遊んでいました。彼は、よく、その女を見ていましたが、まったく、自分の妹の顔であると知りますと、深い、ため息をもらしたのです。

「おまえのよくいった、カフェーを見たいだろう。」と、おじいさんはいいました。

彼は、うなずきますと、おじいさんは、先になって歩きました。やがて、見覚えのある街に出ました。そこには、彼のよくいったカフェーがありました。

知らない男が、酒を飲んだり、ソーダ水を飲んだり、また、蓄音機をかけたりして時間を費やしていました。いつか、自分がそうであったのだ、彼は思って見ていました。