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もん
門
宗助在秋日午后躺着发呆,和妻子有一搭没一搭聊天,平淡的日子下好像藏着说不出口的秘密。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 139,830 字 · 278 页
宗助は驚ろいた。けれども話の途中を遮ぎる訳に行かなかったので、黙っていた。坂井は道具屋がそれ以来乗気になって、自身に分りもしない書画類をしきりに持ち込んで来る事やら、大坂出来の高麗焼を本物だと思って、大事に飾っておいた事やら話した末、
「まあ台所で使う食卓か、たかだか新の鉄瓶ぐらいしか、あんな所じゃ買えたもんじゃありません」と云った。
そのうち二人は坂の上へ出た。坂井はそこを右へ曲る、宗助はそこを下へ下りなければならなかった。宗助はもう少しいっしょに歩いて、屏風の事を聞きたかったが、わざわざ回り路をするのも変だと心づいて、それなり分れた。分れる時、
「近い中御邪魔に出てもようございますか」と聞くと、坂井は、
「どうぞ」と快よく答えた。
その日は風もなくひとしきり日も照ったが、家にいると底冷のする寒さに襲われるとか云って、御米はわざわざ置炬燵に宗助の着物を掛けて、それを座敷の真中に据えて、夫の帰りを待ち受けていた。
この冬になって、昼のうち炬燵を拵らえたのは、その日が始めてであった。夜は疾うから用いていたが、いつも六畳に置くだけであった。
「座敷の真中にそんなものを据えて、今日はどうしたんだい」