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もん
門
宗助在秋日午后躺着发呆,和妻子有一搭没一搭聊天,平淡的日子下好像藏着说不出口的秘密。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 139,830 字 · 278 页
十二
それから一時間すると、大地を染める太陽が、遮ぎるもののない蒼空に憚りなく上った。御米はまだすやすや寝ていた。
そのうち朝餉も済んで、出勤の時刻がようやく近づいた。けれども御米は眠りから覚める気色もなかった。宗助は枕辺に曲んで、深い寝息を聞きながら、役所へ行こうか休もうかと考えた。
十二
朝の内は役所で常のごとく事務を執っていたが、折々昨夕の光景が眼に浮ぶに連れて、自然御米の病気が気に罹るので、仕事は思うように運ばなかった。時には変な間違をさえした。宗助は午になるのを待って、思い切って宅へ帰って来た。
電車の中では、御米の眼がいつ頃覚めたろう、覚めた後は心持がだいぶ好くなったろう、発作ももう起る気遣なかろうと、すべて悪くない想像ばかり思い浮べた。いつもと違って、乗客の非常に少ない時間に乗り合わせたので、宗助は周囲の刺戟に気を使う必要がほとんどなかった。それで自由に頭の中へ現われる画を何枚となく眺めた。そのうちに、電車は終点に来た。
宅の門口まで来ると、家の中はひっそりして、誰もいないようであった。格子を開けて、靴を脱いで、玄関に上がっても、出て来るものはなかった。