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もん

門

夏目 漱石

宗助在秋日午后躺着发呆,和妻子有一搭没一搭聊天,平淡的日子下好像藏着说不出口的秘密。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 139,830 字 · 278 页

青空文庫

それは政略よりもむしろ礼譲からであった。したがって宗助には毫も不愉快を与えなかった。

そのうち小六の噂が出た。主人はこの青年について、肉身の兄が見逃すような新らしい観察を、二三有っていた。宗助は主人の評語を、当ると当らないとに論なく、面白く聞いた。そのなかに、彼は年に合わしては複雑な実用に適しない頭を有っていながら、年よりも若い単純な性情を平気で露わす子供じゃないかという質問があった。宗助はすぐそれを首肯った。しかし学校教育だけで社会教育のないものは、いくら年を取ってもその傾があるだろうと答えた。

「さよう、それと反対で、社会教育だけあって学校教育のないものは、随分複雑な性情を発揮する代りに、頭はいつまでも小供ですからね。かえって始末が悪いかも知れない」

主人はここでちょっと笑ったが、やがて、

「どうです、私の所へ書生に寄こしちゃ、少しは社会教育になるかも知れない」と云った。主人の書生は彼の犬が病気で病院へ這入る一カ月前とかに、徴兵検査に合格して入営したぎり今では一人もいないのだそうであった。

宗助は小六の所置をつける好機会が、求めざるに先だって、春と共に自から回って来たのを喜こんだ。