轻松读懂日语经典作品
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もん
門
宗助在秋日午后躺着发呆,和妻子有一搭没一搭聊天,平淡的日子下好像藏着说不出口的秘密。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 139,830 字 · 278 页
十八
地球が糸で釣るした毬のごとくに大きな弧線を描いて空間に揺いた。すべてが恐ろしい魔の支配する夢であった。七時過に彼ははっとして、この夢から覚めた。御米がいつもの通り微笑して枕元に曲んでいた。冴えた日は黒い世の中を疾にどこかへ追いやっていた。
十八
宗助は一封の紹介状を懐にして山門を入った。彼はこれを同僚の知人の某から得た。その同僚は役所の往復に、電車の中で洋服の隠袋から菜根譚を出して読む男であった。こう云う方面に趣味のない宗助は、固より菜根譚の何物なるかを知らなかった。ある日一つ車の腰掛に膝を並べて乗った時、それは何だと聞いて見た。同僚は小形の黄色い表紙を宗助の前に出して、こんな妙な本だと答えた。宗助は重ねてどんな事が書いてあるかと尋ねた。その時同僚は、一口に説明のできる格好な言葉を有っていなかったと見えて、まあ禅学の書物だろうというような妙な挨拶をした。宗助は同僚から聞いたこの返事をよく覚えていた。
紹介状を貰う四五日前、彼はこの同僚の傍へ行って、君は禅学をやるのかと、突然質問を掛けた。同僚は強く緊張した宗助の顔を見てすこぶる驚ろいた様子であったが、いややらない、ただ慰み半分にあんな書物を読むだけだと、すぐ逃げてしまった。