轻松读懂日语经典作品
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しもばしら
霜柱
山本 周五郎
「オール読物」文藝春秋新社、1960(昭和35)年3月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 14,328 字 · 29 页
二
助役の思い違いとか、下役たちの誤りまで、すべておれの責任にして叱りつけるのだ、と喜兵衛は云った。
「あんなひねくれた意地わるじじいは初めてだ」喜兵衛は唇を片方へぐっと曲げた、「あんなじじいを親に持った伜の面が見たいくらいだ」
二
「いや」と石沢金之助が云った、「繁野さんには子供はないんだ」
「あの年で、――子供がないって」
「繁野さんは家庭でもさびしいほど静かな人だし、謙遜で温厚な人だということを知らない者はない、これは少しも誇張のない事実だ」
「ではどうして、おれだけをこうひどく小突きたてるんだ」
「理由はいろいろあるだろう」と石沢が云った、「まずおまえ自身の行状だ、江戸屋敷で北島の二男といえば、乱暴と放蕩ぶりで第一に数えられていた、おれは七年まえまで江戸屋敷にいたし、従兄弟どうしとしておまえのことはよく知っている、だからおまえがこっちへ来たとき諄く意見を云ったんだ」
「おれはそれを守ったつもりだぜ」
「それは認めてもいい、しかし繁野さんは危ぶんでいるのかもしれない、ものごとは初めが肝心だというから、いまのうちに緊めるところを緊めておこうというつもりかもしれないだろう」