轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
あおいとけいだい
青い時計台
小川 未明
「処女」1914(大正3)年6月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 3,476 字 · 7 页
乳色の天の川が、ほのぼのと夢のように空を流れています。星は真珠のように輝いています。その夜、町の方からは、これまでにないよい音色が聞こえてきました。その音はいつもよりにぎやかそうで、また複雑した音色のように思われました。さよ子はまたそこまでいってみたくなりました。
彼女はまた、その家の窓の下にきて、石の上に立って中をのぞいてみました。すると、へやの中のようすは、これまでとはすっかり変わっていました。もっと美しく、もっときれいに、もっと珍しいものばかりで飾られているばかりでなく、三人の娘らのほかに、見慣れない年若い紳士が四、五人もいました。それらの男は、楽器を鳴らしたり、歌をうたったりしました。娘らは、いずれも美しく着飾って、これまでになくきれいに見えました。そしてテーブルの上には、いろいろの花が咲き乱れているばかりでなく、桃色のランプの外に緑色のランプがともって、楽園にきたような感じがしたのであります。けれど、ただ一人父親の姿が見えませんでした。これらの若い男や、女は、たがいによい声で歌い、また話し、また手を引き合って舞踏をやっていました。
その夜さよ子は、家に帰るときに考えました。