轻松读懂日语经典作品
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かぜとき からすときつね
風と木 からすときつね
小川 未明
「赤い鳥」1927(昭和2)年4月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 3,452 字 · 7 页
「きっと、その犬は、雪の下になって、死んでいますでしょう。」と、きつねはいいました。
すると、からすは、きつねのいったことを聞きとがめて、
「死んで? いえ、その犬は、とうとうその子供の中の一人が、家へつれていってかわいがって飼っています。先だって村へいったとき、その犬が楽しそうに遊んでいるのを見ました……。」
「物好きな人間もあるものですね……。」と、きつねは、いった。
「私は、犬のことを考えていたのではありません。子供たちが造った小屋は、どうなったろうと思っていたのです。」
「小屋なら、雪が消えたら、出てきますよ。」
「いいえ、雪が消えたら、あの小屋は、流れてしまって、川か、海へいってしまうでしょう……。」
「からすさん、そんな気づかいはありません。それは、不思議なものです。そっくり、そのまま地の上に残っていますよ。」
きつねは、自分たちが、秋から、冬になるまでの間、畑のつみわらの中に眠っていたことがあり、やがて、雪が降ってそのわらを埋めると崖の穴に移り、来年雪が消えた時分に、元のわらのあたりへいってみると、わらはそのままになっていることを知ったからです。