轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

もちのタタリ

餅のタタリ

坂口 安吾

「講談倶楽部 第六巻第一号」1954(昭和29)年1月1日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,869 字 · 18 页

青空文庫

とあった。そこは往還に面しておらず、畑に面し、細い野良道の中途であった。つくづく呆れた長男が、

「表通りならいざ知らず、野良道にパチンコ屋をたてたッて景気がでるものか。第一、通行人が気持をそそられないじゃないか。モグラかカラスでもお客にするがいいや」

と冷笑したが、助六は落ちつき払って答えた。

「ここは御神木の倒れた場所だから、大当りうけあいだ。客も大当り、店は尚のこと大当り、神様の加護がある場所だ」

しかし店は繁昌しなかった。昔憲兵伍長だった男が彼のこの挙を評して、ヒットラーの策戦よりも意表をつくものだと云ったが、どうやら助六もヒットラーと同じように失敗した様子である。要するに餅のタタリだと云われている。