轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

うまをころしたからす

馬を殺したからす

小川 未明

「おとぎの世界」1919(大正8)年8月

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 5,401 字 · 11 页

青空文庫

これはだんだん彼らに馴れていかなければならぬと、初めは離れたところで、からすは地面に降りて餌を探していました。

しかし、いくら同じように黒っぽくても、からすとはととは、ちょっと見てもよくわかります。子供らは、からすを見つけると、石を拾っていっせいに投げつけました。

いろいろのことを思って、茫然としていましたからすは、不意に石が飛んできたので、びっくりして立ち上がりました。そして、木の枝に止まって下をながめますと、子供らは、なお自分を目がけて石を投げるのであります。

からすはしかたなく、その社の境内から逃げ出しました。けれど、どこへいっても、自分を仲間に入れてくれるはとの群れはありませんでした。そして、人間に見つけられると憎まれ、また追われました。ちょうどそのことは里にいたときも同じことです。むしろかえって、都のほうがいっそうひどいように思われました。

からすは、はとの仲間入りすることは断念しましたが、都の空は煙でいつも濁っていて、それに、餌を探すようなごみためがいたって少ないので、そこにいる間は餓えを忍んでいなければなりませんでした。からすは、この都がちっとも自分にとって、いいところではありませんでした。