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がいこつとうのだいぼうけん

骸骨島の大冒険

山本 周五郎

「少年少女譚海」1930(昭和5)年10月~12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 16,922 字 · 35 页

青空文庫

両国駅へ着いたのは夕方で、東京の街巷にはもう灯がついていた。何だか二三年も遠い旅に出ていたようななつかしい気持で、龍介はしばらくは町の灯と、騒がしさに見惚れていた。

両国から自動車を駆って、真直ぐに邸へ帰った龍介、いま玄関へとび上ろうとすると、中から血相かえてとび出してきた拳骨壮太とばったり衝突した。

「や※(感嘆符二つ、1-8-75) 坊っちゃんですね※(感嘆符二つ、1-8-75)」

「又坊っちゃんて云ったな※(感嘆符疑問符、1-8-78)」

「ええいッ、こんな場合に名前の事なんか考えていられるもんですか、よくまあ貴方ご無事でしたね、全体どうなさったんです※(感嘆符二つ、1-8-75)」

「まあ、そりゃあ後でも話せる、ところで家には別に変りはなかったかい」

「変りはなかったか※(感嘆符疑問符、1-8-78) 冗談じゃねえ、あれからは何にも彼もめちゃくちゃですよ」

「えッ? じゃなにか起ったのか」

「起ったの起らねえのって、実はね……」

とそれから壮太は、自分が誘拐されたこと、博士が潜水艦と共に行方不明になったこと、おまけに文子が「博士を救ったから横須賀へこい」