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がいこつとうのだいぼうけん
骸骨島の大冒険
山本 周五郎
「少年少女譚海」1930(昭和5)年10月~12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 16,922 字 · 35 页
こん畜生、毛唐め※(感嘆符二つ、1-8-75)
と、丁度その時、ホテルの玄関に一台の自動車が停まっていて、二三人の紳士が、なにか細長い人間の体くらいの荷物を、非常にいそがしく車の中へ運びこんでいるところだった。
壮太はその男達を見ると、あっといって、文子を物蔭に引き寄せて、あわてて囁いた。
「大変だ、あれは混血児のチャアリイだ、龍介さんはきっと奴等のために危険な目に会わされたのに違いない、お嬢さんはすぐお邸へ帰って下さい、そして僕が電話をかけたら、すぐに警官をつれて駈けつけてこられるようにしておいて下さい。僕はあの自動車の行く先をつきとめますから※(感嘆符二つ、1-8-75)」
云い終ると、その時するすると滑り出した怪しの自動車の後ろへひらりと跳びついた。
文子は街の方へ走って行って、タクシーを見つけると、それに乗って、自分の家へ急がせた。
こん畜生、毛唐め※(感嘆符二つ、1-8-75)
壮太はどうしたか?
壮太は怪しい自動車の後ろに、獅噛みついていた。自動車は闇の中をひた走りに走った。
「やつら何処へ行くんだろう」
気をつけて見ると、自動車は京浜国道を横浜の方へ走っているようである。
「ははあ横浜だな」