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かまをきずいてしりえたこと

魯山人陶説

北大路 魯山人

北大路魯山人『魯山人陶説』。同一底本的分册已合并为一书。收入:窯を築いて知り得たこと、瀬戸・美濃瀬戸発掘雑感、魂を刳る美、陶芸家を志す者のために、なぜ作陶を志したか、日本のやきもの、私の作陶体験は先人をかく観る、私の陶器製作について、愛陶語録、河井寛次郎近作展の感想、河井寛次郎氏の個展を観る、陶器個展に観る各作家の味、掘出しは病気の元。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 46,780 字 · 98 页

青空文庫

私の作陶体験は先人をかく観る

長次郎(安土、桃山時代)……日本陶芸史上唯一の芸術家。

本阿弥光悦(安土、桃山から江戸初期)……多趣味多能にして広範囲の美術鑑賞眼をもつ道楽者。

長次郎三代 のんこう(江戸初期)……のんこうには長次郎にみられる強さはない。豊かさに於ても格段に劣る。

野々村仁清(江戸初期)……陋習の中国趣味を捨て去り、純日本美を陶器に移し、優雅極まりなき日本固有の美術表現に終始せし一大創作家、衣冠束帯を身にまといながら自由にふるまいし作家。

尾形乾山(江戸初期)……陶画家で陶器家ではなかった乾山。光悦に優るとも劣らぬ点が身上である。

奥田穎川(江戸中期)……不幸日本美の優雅を知らず中国趣味に走った点は穎川の落度。

青木木米(江戸中期から後期)……惜しいかな木米も茶の美(日本美)を識らなかった。だが師穎川の程度を遥かに離して特異の天分を発揮した。(陶芸家)

仁阿弥道八(江戸後期)……これより職人芸はじまる。(名人)

永楽保全(江戸末期)……(職人芸)

真葛長造(江戸末期)……(職人芸)

夕顔棚に身を縛りつけ、涼を取らんとするが如き現今の一部作家。

私は大分長い間製陶研究をやってまいりましたので、製陶の上では少々は知っておるわけですが、陶器の話というのはなかなかむずかしくて、口では容易に言い表わせない恨みがあります。