轻松读懂日语经典作品
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さぎむすめ
鷺娘
大倉 燁子
「宝石 一巻四号」1946(昭和21)年7月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 10,370 字 · 21 页
と云って、また一しきり泣き出したが、
「まゆみちゃん、私の云うこと、絶対に他言しないって誓って頂戴」
「誓うわ。だけれど何なの?」
「きっと秘密をまもってくれる?」
「大丈夫」
「饒舌ったら承知しないことよ、生かしておかない、殺しちまうわよ」
「殺すんだって?」
まゆみは思わず大きな声を出した。
「しっ!」百合子は庭を指差した。植込の中に屈んで竹村が草をむしっている。
まゆみは縁側に出て声をかけた。
「竹村さん、草むしり、今でなくっていいわよ」
「はい」
竹村は賢そうな眼をぱちりと開いて、にっこりした。まゆみも微笑をかえした。
「向へやったから、さあ早くその秘密話してよ」まゆみはもとの席へ戻った。
「まゆみちゃん、私の代りになって、――鷺娘踊って下さらない?」
「えっ※(疑問符感嘆符、1-8-77)」
「私になりすまして、踊って頂戴な」
突飛なこの依頼に驚いて、まゆみは返事が出来なかった。
「ね、いいでしょう?」
まゆみは黙っていた。引き受ければ夫の命令に反くわけだ。公の舞台にたった以上どこで誰に見破られまいものでもない。うまくいったところで縁の下の力持ち、下手をすれば博士夫人を棒に振らなければならない。