轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

“かしょう”ぶんか

“歌笑”文化

坂口 安吾

「中央公論 第六五年第八号」1950(昭和25)年8月1日発行

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,196 字 · 7 页

青空文庫

落語というものが、昔のまま、庶民芸術の様相だけもちながら、全然庶民性や、時代性を失っているから、いつの時代にも、金語楼や歌笑に類するもの、つまり、時代感覚をとり入れようとする反逆児が、今後も常に生れてくるにきまっている。

しかし、金語楼にしろ、歌笑にしろ、その時代感覚というものは幼稚千万なものだ。落語という窓の中から外を眺めて採りいれたにすぎないもので、決して時代を創造するような一級的なものではなかった。だから、今後の落語界に、歌笑以上の新人が現れるだろうことは想像にかたくない。

しかし、歌笑に一つの独自性があったとすれば、彼の芸の背景にしっかりと骨格をなしていた醜男の悲哀であったろう。それは菊池寛の骨格をなしていたそれよりも、もっとめざましく生ま生ましいものであったし、彼はそれを、ともかく生ま生ましくない笑いに転置することに成功していたのである。

それが歌笑の強味であったが、彼の未来にとっては、これが又、決定的な悲観的因子をなしていたろうと思う。金語楼のハゲ頭は、愛くるしくて、映画の笑いにも適し、三流のアチャラカ・ボーイとして通用するであろうが、歌笑の顔は映画には適さない。