轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
あのよからたよりをするはなし
あの世から便りをする話
海野 十三
――座談会から――
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 4,493 字 · 9 页
先生のお力を以てこの電波を止めて戴きたい」と言うのです。
これは一種の病人でありまして、その頃勤め先の役所へも、度々そういう投書が来ました。私の所へ来る電波は、こちらから見て居ると、放送局のマイクロフォンの前で三人の男が並んで居る。二人は髭がないが、一人は髭がある。眼鏡を掛けたのが二人と髭のあるのが一人いて、それが何時も私に向って罵詈雑言を致します。いくら止めろと言っても止めませぬ。しかも受信機がなくてこれが聴えるから、洵に始末が悪い。安眠も出来ないから、お止めを願いたいというのであります。
さて、乗込んで来た人物を見ると、洵に眼つきから何から只者でない。生憎私の部屋なるものが、袋小路の突当りみたいな部屋でして、どうにも逃げる隙がない。そこでいろいろ考えたのですが、丁度最前の友達が死んで間もなくであったものですから、咄嗟に思いついてその友達の話をすることにしたのです。
それから私は落ち着き払ったような恰好をして「それは誠にお気の毒である。実はそういう電波があります。これは心霊波と名付けますが、人間のうちでも誠に感度の良い人でないと、この電波は分らぬ。