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きょうだいの のねずみ

きょうだいの のねずみ

小川 未明

「コドモノヒカリ」1937(昭和12)年1月

N4 · 入门 · 新字新假名 · 1,156 字 · 3 页

青空文庫

はたけの 中で、きょうだいの のねずみが ふるえて いますと、とおりかかった いえねずみが、

「冬の あいだだけ わたしの うちへ おいでなさい。」

と いいました。

「ありがとう ございます。けれど、ねこが いますでしょう。」

と、のねずみが ききました。

「だいじょうぶですよ。いつも こたつに はいって ねむって いますから。」

と、いえねずみは わらいました。

「そんなら ばんに、おひっこしを しますよ。」

と、のねずみと、いえねずみは、やくそくを して わかれました。

「なあ おとうと、なにを おみやげに もって いったら、いい ものだろうな。」

と、あにねずみが いいました。

「どんぐりの みを ひろって いきましょうよ。」

と、おとうとねずみが こたえました。

「なるほど それが いい、おさかなや ごはんを たべあきて いる いえねずみさんには、どんぐりの みが めずらしいだろう。」

と、あにねずみも さんせいしました。

二ひきの のねずみは、さっそく、どんぐりの 木の 下へ きました。そこには きのう、正ちゃんと 竹子さんが、おままごとを して あつめた どんぐりが たくさん おちて いました。