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それから
それから
代助醒来时,脑海里悬着一块木板,随脚步声消失。他总在半夜按着胸口数心跳,思考这跳动的生命到底意味着什么。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 172,794 字 · 347 页
と云って、人の宅を訪ねる気はもう出ない。自分を検査してみると、身体全体が、大きな胃病の様な心持がした。四丁目から又電車へ乗って、今度は伝通院前まで来た。車中で揺られるたびに、五尺何寸かある大きな胃嚢の中で、腐ったものが、波を打つ感じがあった。三時過ぎにぼんやり宅へ帰った。玄関で門野が、
「先刻御宅から御使でした。手紙は書斎の机の上に載せて置きました。受取は一寸私が書いて渡して置きました」と云った。
手紙は古風な状箱の中にあった。その赤塗の表には名宛も何も書かないで、真鍮の環に通した観世撚の封じ目に黒い墨を着けてあった。代助は机の上を一目見て、この手紙の主は嫂だとすぐ悟った。嫂にはこう云う旧式な趣味があって、それが時々思わぬ方角へ出てくる。代助は鋏の先で観世撚の結目を突っつきながら、面倒な手数だと思った。
けれども中にあった手紙は、状箱とは正反対に簡単な、言文一致で用を済していた。この間わざわざ来てくれた時は、御依頼通り取り計いかねて、御気の毒をした。後から考えてみると、その時色々無遠慮な失礼を云った事が気にかかる。どうか悪く取って下さるな。その代り御金を上げる。