轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

それから

それから

夏目 漱石

代助醒来时,脑海里悬着一块木板,随脚步声消失。他总在半夜按着胸口数心跳,思考这跳动的生命到底意味着什么。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 172,794 字 · 347 页

青空文庫

が、すぐ口を出した。

「平岡さんは思ったよりハイカラですな。あの服装じゃ、少し宅の方が御粗末過ぎる様です」

「そうでもないさ。近頃はみんな、あんなものだろう」と代助は立ちながら答えた。

「全たく、服装だけじゃ分らない世の中になりましたからね。何処の紳士かと思うと、どうも変ちきりんな家へ這入てますからね」と門野はすぐあとを付けた。

代助は返事も為ずに書斎へ引き返した。縁側に垂れた君子蘭の緑の滴がどろどろになって、干上り掛っていた。代助はわざと、書斎と座敷の仕切を立て切って、一人室のうちへ這入った。来客に接した後しばらくは、独坐に耽るが代助の癖であった。ことに今日の様に調子の狂う時は、格別その必要を感じた。

平岡はとうとう自分と離れてしまった。逢うたんびに、遠くにいて応対する様な気がする。実を云うと、平岡ばかりではない。誰に逢ってもそんな気がする。現代の社会は孤立した人間の集合体に過ぎなかった。大地は自然に続いているけれども、その上に家を建てたら、忽ち切れ切れになってしまった。家の中にいる人間もまた切れ切れになってしまった。文明は我等をして孤立せしむるものだと、代助は解釈した。