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それから

それから

夏目 漱石

代助醒来时,脑海里悬着一块木板,随脚步声消失。他总在半夜按着胸口数心跳,思考这跳动的生命到底意味着什么。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 172,794 字 · 347 页

青空文庫

と梅子は誠吾の方を見た。誠吾は赤い瞼をして、ぽかんと葉巻の烟を吹いていた。

「ねえ、貴方」と梅子が催促した。誠吾はうるさそうに葉巻を指の股へ移して、

「今のうち沢山勉強して貰って置いて、今に此方が貧乏したら、救って貰う方が好いじゃないか」と云った。梅子は、

「代さん、あなた役者になれて」と聞いた、代助は何にも云わずに、洋盞を姉の前に出した。梅子も黙って葡萄酒の壜を取り上げた。

「兄さん、この間中は何だか大変忙しかったんだってね」と代助は前へ戻って聞いた。

「いや、もう大弱りだ」と云いながら、誠吾は寐転んでしまった。

「何か日糖事件に関係でもあったんですか」と代助が聞いた。

「日糖事件に関係はないが、忙しかった」

兄の答は何時でもこの程度以上に明瞭になった事がない。実は明瞭に話したくないんだろうけれども、代助の耳には、それが本来の無頓着で、話すのが臆怯なためと聞える。だから代助はいつでも楽にその返事の中に這入ていた。

「日糖もつまらない事になったが、ああなる前にどうか方法はないんでしょうかね」

「そうさなあ。実際世の中の事は、何がどうなるんだか分らないからな。――梅、今日は直木に云い付けて、ヘクターを少し運動させなくっちゃ不可いよ。